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薬剤科


私たち薬剤師は、南多摩病院の“断らない医療”を実行するため、24時間365日体制を整え、地域の皆様へ貢献いたします。

ページ内目次


業務体制

薬剤科は本館3階の東側に位置し、主に入院患者様に使用される内服薬・外用薬・注射薬の準備を行ないます。さらに、南多摩病院が救急医療機関の使命としている24時間365日“断らない医療の実践”を実行するために、我々薬剤師も24時間365日少なくとも1名は院内に居る体制を整えて地域の皆様に貢献しています。

メンバーは薬剤科15名に加えて、在庫管理・物流管理業務を担当するSPD(Supply Processing Distribution:院内物流管理)システムを導入しており外部からの2.5名と伴に日々の業務を行なっています。

人員数

  • 薬剤師:14名(男性7名、女性7名)
  • 事務担当者:1名
  • SPD:2.5名(2020年7月時点)

当院のような中小病院の薬剤師は、薬のことに関しては何でも出来るオールマイティーな薬剤師であるべきだと考えています。具体的には、後述いたします業務全般を行なえることが基本で、それらを踏まえて入院・外来を問わず患者様等の最適な薬物療法を支援することです。
そのために、自己研鑽を忘れずに、日々変わる情報を収集して業務につなげチーム医療の一員として貢献していきます。

さらに人として信頼される薬剤師となり、患者様からだけではなく、ご家族からも声をかけていただき、高齢化社会における薬剤師の存在価値(必要性)をアピールして行こうと考えています。

業務内容

調剤業務(内服薬・外用薬)

入院患者様、一部の外来患者様及び夜間救急外来を受診された患者様の処方に対して、まず投与量や投与方法を確認し、併用禁忌や重複投与などが無いかの処方監査を行います。特に、小児の場合は体重から処方薬物量が適正か、抗がん剤の場合はその患者様の体表面積や腎機能の状態から処方薬物量が適正であるかどうか、また副作用防止薬が処方されているかなどを確認し、疑問があれば必要に応じて処方医に問い合わせをして処方内容を確認した後に調剤します。
調剤は正確に、その患者様の状態に合わせた調剤方法(例えば一包化や粉砕等)でつくり、最終監査した後に患者様に服用して頂けるように準備します。

注射セット/混注業務

入院患者様の注射処方に関して、内服薬・外用薬の場合と同様に処方監査を行なった後、定時処方は毎日、翌日分の注射剤を患者様ごとにセットして病棟へ払い出し、臨時処方は随時対応しています。その際には、配合変化や併用禁忌、点滴速度など、また内服薬との重複投与などが無いように確認して払い出ています。更に、高カロリー輸液は無菌製剤室内のクリーンベンチを用いて、抗癌剤は安全キャビネットを用いて、投与する当日の朝、無菌的に混注します。
また、同一抗菌剤の投与期間が長くなっていないかを確認し、耐性菌が発生しないように医師と相談し、適正使用を実地しています。

入院患者配薬業務

入院患者様の定時処方薬と患者様が持参され、主治医が継続して服用するように指示を出した薬剤を患者様ごとのボックスに、原則一週間単位で服用しやすいように配薬します。  DPC参加病院になったことにより、極力持参薬を使用する方向になったため、持参薬の無くなる時期が異なり当院の薬への切り替えが煩雑になる場合や処方変更などがあった場合には、病棟看護師と連携をとり、情報の共有化をはかり安全な服薬が出来るように努めています。

製剤業務

院内製剤はPL法の観点から可能な限り製品として販売されている製剤を使用しています。但し、販売されていない製剤については特殊製剤として必要に応じて、薬事委員会で承認を得た後、院内製剤として対応するようにしています。

持参薬鑑別業務

入院患者様が他院で処方されたお薬を持って来られた場合、そのお薬の名前や効能効果、用法用量を調べ、当院採用のどの薬に該当するのかを主治医に報告(持参薬鑑別書)し、さらに当院から処方された定時薬と一緒に持参薬も配薬することによって、間違えて服用することが無いように、安全管理を実行しています。先にも記述したように、DPC参加病院になったこともあり、患者様が持参されたお薬はできるだけ使用するようにしていますので、当院薬への切り替え時期が異なることが多く、その調整など患者様ごとに細かい部分にまで気を配っています。

DI(Drug Information:医薬品情報)業務

医薬品情報管理室において、医療事故防止及び適正な薬物治療促進のためにPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)メディナビに登録し、メーカーからやインターネットを利用して情報を収集します。それら最新情報をDIニュースや臨時のお知らせという形で院内に提供しています。
また、急を要する場合など必要に応じて直接関係者に配布するようにして能動的な情報提供に努めています。
更に、受動的な情報提供として医師・看護師その他全てのスタッフ及び患者様・ご家族様からの問い合わせに対して回答し、医薬品の安全・適正使用に努めています。

薬剤管理指導業務

薬剤管理指導業務とは、入院患者様のベッドサイドにお伺いして、その患者様が使用しているお薬についての説明、副作用の早期発見や適正に使用されていることを確認するなどが主な目的です。そのために、患者様の診断名・主訴・現病歴・既往歴・家族歴・生活歴(飲酒、食生活、運動、職業など)・アレルギー歴・副作用歴・薬歴などの情報を収集し、主治医や他の医療スタッフとその情報を共有しチーム医療の一員として安全でより効果的な薬物療法の実現に貢献しています。基本的には入院患者様全てに関わることが求められ、その実現に向けてスタッフ全員で日々頑張っています。

TDM(Therapeutic Drug Monitoring:治療薬物モニタリング)

特に抗MRSAの注射剤について薬物療法を適正に行うために、処方の初期設計で必要量、投与時間(点滴時間)などを処方医と設定して治療を開始します。その後、検査科の協力を得て血中濃度測定を予定し、その結果から投与量などの再解析を行います。それらの情報を処方医に連絡し、必要であれば処方変更を依頼し、より安全で有効な薬物療法ができるようにしています。

注射無菌処理業務

高カロリー輸液と抗癌剤の無菌的な混注を行っています。
高カロリー輸液は、注射セット/混注業務で述べたように無菌製剤室内のクリーンベンチを用いて、入院患者様が投与する当日の朝、調製します。抗癌剤に関しては、入院と外来患者様のその日の採血結果と状態を医師が診察して、投与するかしないかが決定され、その連絡を受けてから混注を開始します。
混注は無菌製剤室内の安全キャビネットを用いて行い、安全に、しかも患者様をお待たせしないように迅速に混ぜることを心がけています。

在庫管理業務

SPDと連携し日々医薬品の在庫切れが無いように、また毎月の医薬品の使用動向を確認し過剰在庫や期限切迫品の管理を行っています。
それでもデッドストックを無くすことは難しく、出来る限り廃棄品目を少なくするよう努めています。

日直・当直業務

平日は17時00分以降翌朝まで、土曜日・日曜日・祝日は24時間1名体制で、24時間365日必ず薬剤師が院内に居るようにして、夜間の救急外来・病棟の対応を行なっています。
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