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病院救急車



救急運搬の現状はどうなっているのでしょう?

日本の救急医療は今、崩壊の危機に瀕していると言われています。その理由の1つは、救急出動件数が10年間で130万件以上増加し、搬送人員が約100万人以上増加していることが挙げられます。そのため、患者さんが救急車を要請してから病院に搬送されるまでの時間は年々延びています。平成24年の全国平均は39分ですが、東京都は55分でワースト1位です。これはあくまでも平均時間ですから、実際には1時間たっても医療機関にたどり着けない患者さんも数多くいるのが現状です。

また、救急病院の受入れ困難事例が増加傾向にあるばかりでなく、高齢者救急搬送件数が急増していることや、在宅療養中あるいは施設入所中の高齢者が、救急車を要請しても搬送先が決まらないことなど、様々な要因が救急医療を危機的状態にしています。
全国の消防機関が、24時間365日体制で必死に救急搬送を行っても搬送時間が延長している現在、消防救急を代替する新たな救急搬送の仕組みづくりが全国レベルで求められているのです。

今、なぜ「病院救急車」が必要なのでしょう?

そこで、このように急増する高齢救急患者対応の一環として、東京都葛飾区、町田市、八王子市の各医師会では、在宅療養中の高齢者が急変した時に、病院が所有する「病院救急車」を活用し、救急搬送する取り組みを始めました。これは日本全国でも非常に珍しい取り組みと言えます。
病院救急車の運用を円滑に行うには、地域における“かかりつけ医”の役割が大変重要です。

八王子市では、訪問診療や在宅介護を受けている高齢者に事前に救急医療情報シートをお配りし、日頃飲んでいる薬や持病、かかりつけ医、家族や関係者の連絡先や万が一の際にはどこへ搬送してほしいか、どのような治療を望むかといった要望をあらかじめ記入していただき、その情報に基づいて救急搬送を行うことにしています。

実際の運用方法はどうなっているのでしょう?

八王子市では八王子市医師会が事務局となり、「八王子市在宅療養患者救急搬送支援システム」を構築し、運営を行っています。

実際の運用方法ですが、八王子市内に居住して在宅療養をされている方(ICカード交付済)で、病院での治療が必要とかかりつけ医が判断し、病院救急車の出動を要請した場合、南多摩病院の病院救急車がご自宅に駆けつけ、看護師と救急救命士が必要な措置を行いながら予め決められた病院に搬送するものです。
なお、病院救急車の利用に際して、搬送費用を利用者様に請求することは有りません。

病院救急車に関してご不明な点があれば、八王子市医師会までお問い合わせ下さい。

運用のイメージ

スタッフについて

救急科の医師、看護師、救急救命士等の熟練したスタッフが、綿密な連携とチームワークで迅速な対応を行います。