【ゆるっと薬剤師コラム】vol.5 回復期リハビリ病棟での薬剤師の業務内容・やりがいについて
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みなみ野病院回復期リハビリ病棟の良いところ
当院は、スタッフ一人ひとりが患者様と真摯に向き合い、お一人おひとりに合わせたオーダーメイドのリハビリを提供している点が強みです。また、スタッフは皆、優しく思いやりのある人ばかりで、病棟全体が穏やかで和やかな雰囲気に包まれています。リハビリ医も大変素晴らしい方々なので、患者様は安心して様々なことを相談し、一緒に治療に取り組んでいただけます。薬剤師が回復期リハビリ病棟に参入するようになって日は浅いですが、快く受け入れてくださったことも、当病棟の魅力であり、スタッフの温かさを示すものだと感じています。
担当薬剤師としての業務内容
回復期リハビリ病棟では、患者さんの機能回復と在宅復帰を目指す中で、薬剤師として薬物療法の最適化に取り組んでいます。具体的には、入院時の持参薬確認、服薬状況の評価、ポリファーマシー(多剤併用)の見直し、処方提案などを行っています。また、患者さんやご家族への服薬指導や、退院後の服薬継続を意識した支援も重要な業務です。
他職種との連携について
回復期病棟では、医師・看護師・リハビリスタッフ(PT・OT・ST)・MSWなど多職種との連携が欠かせません。特に、退院支援カンファレンスや ADL(日常生活動作)評価の場では、薬剤が身体機能に与える影響について意見を求められることもあります。副作用によるふらつきや眠気が転倒リスクになっていないかなど、リスクマネジメントの視点でも関与しています。
やりがいを感じる瞬間
患者さんが少しずつ元気になっていく様子を間近で見られることは大きなやりがいです。決して目立つような職業ではありませんが、症状緩和や不安の改善、薬の調整で体調が改善し、リハビリに取り組めるようになり「ありがとう」と声をかけていただけると、この仕事の意義を実感します。
回復期ならではの難しさ
一般病棟と比べて薬物治療の優先度が相対的に低く見られがちな面もあります。しかし、ポリファーマシーによる有害事象やADLへの影響など、薬剤がリハビリの質に直結することもあります。そのため、薬剤師としての専門性をいかにチームに伝えていくかが大切だと感じます。
今後の目標や取り組みたいこと
より質の高い薬物管理を行うために、薬剤師がもっと幅広い知識を付けて積極的に病棟へ関与できるようになりたいと思っています。そして回復・治療にも重きを置いた関りができたらと思っております。
また個人としても専門職としての資格取得にも挑戦していくことで、誰からでも、様々なことを相談して頂けるような薬剤師になることが目標です。