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当院職員を対象とした前向き臨床研究のご報告2


新型コロナウイルスワクチン接種による免疫応答に関する二次解析

【研究概要】
●研究名: COVID-19先行感染者におけるBNT162b2ワクチン接種後の抗体反応と副反応に関する解析
●研究場所: 医療法人社団永生会南多摩病院
●研究対象者: ファイザー社製ワクチン(BNT162b2)を接種した当院職員.
 除外対象: ①同意を得られなかった方, ②ワクチン接種後に新型コロナウイルスに感染した方, ③
期限内に採血検体を提出されなかった方.
●方法: 先行感染群9名と非先行感染群374名の2群に対してワクチン接種前・1回目ワクチン接種後・
2回目ワクチン接種後の3回にわたり, SARS-CoV-2 スパイク蛋白特異抗体を測定しました.
また, それぞれの群の副反応の特徴に関しても解析しました.

【2群間におけるワクチン接種前後の抗SARS-CoV-2 スパイク蛋白特異抗体反応の比較】
●先行感染群では1回目ワクチン接種後の抗体価が非先行感染群と比較して有意に高い値でした.
●先行感染群の1回目ワクチン接種後の抗体価は, 非先行感染群の2回目ワクチン接種後の抗体価よりも有意に高い値でした. (中央値:20900 vs 2620)

ワクチン接種後の日数

【2群間における副反応の出現率とタイミング】
●全ての群で, 注射部位の局所症状の出現率が最も高く, 症状の継続期間も長かったです.
●「発熱・倦怠感・悪寒」は先行感染の有無に関わらず, 2回目接種後の出現割合が高かったです.
●先行感染群では2回目ワクチン接種後の方が, 1回目ワクチン接種後よりも「筋肉痛・関節痛」の出現割合が低く継続期間も短かったです.
【投稿論文】
本研究結果をまとめた論文は, プレプリントサーバーであるmedRxivに登録され, オンライン上に公開済みです。現在, 査読付き学術誌にて審査中であり, 論文内容が修正される可能性があります.
[medRxivへのアクセス]
https://medrxiv.org/cgi/content/short/2021.07.18.21260579v1

Evaluation of the antibody response and adverse reactions of the BNT162b2 vaccine of participants with prior COVID-19 infection in Japan
Toshiya Mitsunaga, Yutaka Seki, Masakata Yoshioka, Hiroshi Mori, Midori Suzuka, Yuhei Ohtaki, Syunsuke Mashiko, Satoshi Takeda, Kunihiro Mashiko
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