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訪問リハビリの利用者さんがヨガ教室を開催しました


長年、乳癌と向き合い、肺や骨への転移に対して多種多様な抗癌剤治療を続けてこられた利用者さん。現在は抗癌剤治療を終え、緩和的治療へと移行されています。ご本人は「細く長くしぶとくをモットーに、最後まで自分らしく生き切りたい」と語っておられ、その言葉どおり日々を大切に過ごされています。

訪問リハビリの時間には、呼吸法の指導や側腹部のストレッチなどの身体的ケアに加えて、対話を通じたサポートが大きな役割を果たしています。
その日の体調に合わせた活動量の調整や、「今の自分にとって何が一番大切か」「どの活動に力を注ぐと心が満たされるか」といったテーマを一緒に考える時間は、利用者さんにとって“自分らしさ”を取り戻す大切なひとときとなっています。
この方は瞑想ヨガのインストラクター資格を持ち、これまで乳癌患者向けに講師として活動されてきました。ご自身の体調と向き合いながら「そろそろヨガ講師を締めくくりたい」と決意され、最後の教室を自宅マンションの予約制スペースで開催されました。
(実際にはその後オンラインで教室をもう一度開催され、それが本当の最終回となりました。)
呼吸苦がある中でも見事にコンディションを整え、美しい声でマントラを唱えながら、約1時間の教室をやり切られました。その場には担当の往診医や作業療法士も参加し、共にその瞬間を見届けました。せき込むこともなく、堂々と最後までやり遂げられた姿は、参加者全員に深い感動を与えました。
利用者さんの強い意志と、しなやかに生き切ろうとする姿勢は、私たちスタッフにとって心に深い気づきを与えてくれます。その歩みは、困難の中でも人が自分らしく生き続けることの意味を考えさせ、今後の支援のあり方を見つめ直す大切な糧となっています。
なお、この利用者さんはその後、ご家族に見守られながらご逝去されました。
最期まで「自分らしく生き切る」という信念を貫かれた姿は、今も私たちの胸に深く刻まれています。