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ホーム >  永生会ブログ >  第3回 地域包括支援センターで働くリハ職!? ~認知症地域支援推進員編~

第3回 地域包括支援センターで働くリハ職!? ~認知症地域支援推進員編~


私は作業療法士として永生会に就職し、病院、訪問、包括…とさまざまな現場で経験を積ませてもらい、気がつけば20年以上が経ちました。一つの法人の中に多くの機能があり、専門性の高い方々と出会えること、困った時に気軽に相談できること――そんな温かい環境に支えられながら過ごしてきた日々こそ、永生会の魅力だと感じています。今回は、私が取り組んでいる「認知症地域支援推進員」(以下、推進員)の活動について、少しお話しさせてもらいます。
みなさんは 「もし自分が認知症になったら、どうしますか。誰に相談しますか。そして、どんなふうに暮らしたいですか」 今では、65歳以上の7人に1人、85歳以上の2人に1人が認知症になると言われています。誰もが当事者になる可能性があるからこそ、“認知症になっても、ならなくても安心して暮らせる地域”が大切です。その実現に向けて活動しているのが、推進員です。

最近、こんな相談が増えています

シニアクラブや住民団体、習い事を提供する企業などから、次のような声を聞くことが増えました。
「仲間が認知症になったみたいで、〇〇するのは危ないのでは」
「日付を間違えたり、できないことが増えたりした。迷惑になるのでは」
周囲が心配する気持ちはよく分かりますが、その裏には本人の思いが十分に伝わっていないこともあります。

視点を変えると見えてくる、本人の本音

本人の話を聞くと、違う気持ちが見えてくることがあります。
「苦手なことが増えても、できれば今まで通り続けたい」
「ここへ通いたい。でも迷惑なら辞めた方がいいのかな…」
多くの方が周囲の目を気にして、そっと活動を辞めてしまいます。時には“良かれと思って”の行動が、本人の役割や尊厳を傷つけてしまうこともあります。これは本人だけでなく、「周りがどう受け止めるか」「環境が本人に合っているか」という受け入れる側の課題でもあります。

私たちの未来への“分かれ道”

これから認知症とともに生きる人が増える時代になります。いま本人の声をどう受け止め、どう寄り添うかは、将来の私たち自身の暮らしにもつながる大切な分かれ道です。周囲が本人の声を聞き、本人と一緒に考えることで、諦めなくていい未来はたくさんあります。

地域が力をつけるためにできること

地域が「認知症になっても安心して暮らせる場所」になるためには、
・本人の声に耳を傾けること
・一緒に考えながら活動すること
・「困ったら支え合う」「おたがいさま」という文化が育つこと
こうした力が根づくことで、誰もが自分らしく活動できる環境が整います。私自身も、地域の方々がおたがいに気づき、学び、支え合えるよう、そっと寄り添いながら一緒に活動していきたいと思います。

八王子市高齢者あんしん相談センター館
作業療法士 認知症地域支援推進員 髙尾千香子